胸を張って名乗れる「肩書き」はありますか?

「あなたは何をやってる人ですか?」

自己紹介で、あなたなら何と答えるだろうか。プロフィールを作成するとしたら、何と書くだろうか。

何も考えずに、「今それで収入を得ている」職業を名乗るのだろうか。本当にそれで納得できるだろうか。

本当は、職業に踊らされずに名乗れる「肩書き」を持つべきなのである。

 

職業を答えるだけじゃつまらない

あなたの周りにも、不本意な職業に就いている人がいるだろう。他にやりたいことがあったり、少なくとも今の仕事が「最もやりたいこと」ではない人。もしかすると、あなた自身もそうかもしれない。

わかりやすい例を挙げるなら、ミュージシャンや役者を目指すフリーターなどがそうだろう。しかし、夢を追っている人だけがそうという訳ではない。

例えばわたしの友人。平日はSEとして働きながらも、休日には音楽を作ったり、レコーディングエンジニアとして作業したりする。

本人の口から「いずれ音楽の方で食っていきたい」と聞いたことはないが、無論音楽の方がやりたいことなのだろう。でなければ、わざわざ休日を割いたりしない。

 

では、彼らは「フリーターです」「SEです」と名乗らなければならないのか。わたしは違うと思う。

職業なんてものは、その人を説明する要素の一つに過ぎない。その職業だけでは、人は決まらない。これを勘違いしている人が多すぎる。

全く演技で飯を食えていない役者でも、フリーターと名乗ることに抵抗があるならそれは違うのだ。逆に、収入が安定しているサラリーマンであっても、サラリーマンだと名乗ることに少しでも違和感があるなら、何かが違うのだ。

他人がなんと言うかは関係ない。あなたが「なんか違う」と思うなら、それは違うのである

 

自分で決めた肩書きを持つべし

フリーターが違うと思うなら、「役者です」と名乗ればいい。サラリーマンが違うなら、「音楽家です」と言えばいい。

つまり、自分が決めた「肩書き」を名乗ればいいのである。

外で働く人だけではない。専業主婦だって、それが違うと思うならなにか別の肩書きを名乗るべきだ。

 

こればっかりは、他人に迷惑さえかけなければ何でもいい。役者でも音楽家でも、ギャルでも、母親でも、旅人でも、本当に何でもいいと思う。

大事なのは、あなた自身が決めた肩書きかということ。そして、それを胸を張って名乗れるかということだ。

この二つの条件が満たされていれば、それは誰も文句が言えない、あなただけの「肩書き」である。

 

そして、この肩書きの便利なところは、すぐに変更できるということだ。

生きる上で色んなことが影響し、ひとの価値観と状況は変わっていく。違うなと思ったらすぐに、別の肩書きを名乗ればいい。転職とは大違いである。

専業主婦なら、例えば子供が二十歳になるまでは「母親」として生き、それ以降はまた別の「肩書き」を見つけて生きる。自分が納得できる様、その都度変えていけばいい。

 

自分の人生に責任を持つ

まるで「とにかく現状にあらがうべし」とでも助言している様に聞こえるが、決してそうではない。

もちろん、「わたしはサラリーマンである!!!!!」と声高らかに宣言できるのであれば、それは本当に素晴らしいことだ。胸を張って名乗ってほしい。

わたしが言いたいのは、それを名乗ったときに「あなた自身が100%納得できているか」が大事だ、ということである。「職業名=肩書き」として名乗らなければいけない、と勘違いしていないか、ということである。

 

自分で勝手に決めた肩書きを名乗ればいい、なんて無責任だと思うだろうか。

確かに、本当にただ名乗るだけでは無責任だろう。だが、名乗るだけでなくその肩書きを意識して日々を生きることで、むしろ自分の人生に責任を持てるのである。

自分が納得できているのか考えもせず、なんとなく職業=肩書きとして名乗り生きる。その方が、よっぽど自分の人生に対して無責任だ。

 

他人のせいにしたり、「~だから仕方がない」などといって、現状の不本意さを受け入れたつもりにならない様に、肩書きを名乗る。

つまり、自分に言い訳できない状況を作るために、自分で決めた肩書きを名乗る。肩書きを名乗るということは、「私は◯◯である」という、自分に対する決意なのだ。

 

いくら周りのせいにしたところで、周りはあなたの人生の責任をとってくれない。あなた自身で、尻拭いをしていくしかないのである。

わたし自身、今後も全く日の目を見ずに人生を終えたとしても、「わたしは音楽屋でした」といって死んでいくつもりだ。そうでないと楽しくない。

自分の人生なのだから、自分で責任をとらないと楽しくないだろう。あなたも是非、自分で決めた「肩書き」を名乗り、楽しく生きてほしい。

さよならを言うのがこんなにもつらい相手がいるなんて、ぼくはなんて幸せなんだろう。さようなら!

 

 

煤渡(@sswtr_in_cafe)