わたしはどうやら「お金がないカフェ」が好きらしい

さびれたカフェ

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このブログでは「厳選したカフェ・喫茶」を紹介していきたいと思っている。

だが、その判別基準を今日までうまく言い表せずにいた。

もちろん、以前から頭ではわかっていた。明確なイメージもある。実際に店を見れば、取材したいかどうかは一目瞭然なのだ。

それでもやはり「自分がどんなお店にグッとくるのか」を、言葉で表せないのは気持ちが悪く、モヤモヤしていた。

 

そこへ、先日こんな記事が飛び込んできた。

お金も人脈もないからこそ、良いコンテンツを作ることができる。|隠居系男子

これを読んで、すぐさまピンときた。これかもしれない、と思った。

どうやらわたしは、「お金がないカフェ」が好きなようだ。

 

お金がないから頭を使う

読んでいただくのが一番早いが、記事にはこう書かれている。

「お金がない、道具がない、人脈がない…」これらはどうしてもネガティブな要素として捉えてしまいがちです。その全てが揃っている大手のメディアなんかに勝てるわけがないと…。

しかし、「全部がない!」となってしまえば、もう使えるものは自分の頭しかないわけです。必然的に開き直るしかなくて、ひたすらアイディアを振り絞る事になります。

それで完成したコンテンツは質的な要素が劣っていたとしても、頭を振り絞った生み出したクリエイティブ要素は多分に含まれたコンテンツになります

ここでは主に、「メディアやコンテンツ」についての話になっている。

だが、いかがだろうか。これは、カフェにも同じことが言えるのではないだろうか。

 

アイデアを振り絞った店作り

例えば、以前紹介した吉祥寺のクワランカカフェ。

ScreenshotQWALUNCA CAFÉ|海を渡った椅子で、世代を渡ったテーブルとカップを堪能する

スタッフによる手作りの棚、椅子などが素敵だ。取り壊し予定の民家から、不要な資材をもらってきて作ったものもあるという。

また、店主のご実家である旅館で使っていた備品を、うまく再利用して独自の空間を作り上げていた。お金があってもできるものではない。

 

他のお店もそうだ。無意識に店選びをしていたが、振り返ってみれば「頭を使った手作りの店」ばかりが並んでいる。

Screenshotcafé dacota|全内装手作りのカフェで、王室御用達窯の食器を見つけた

Screenshot【インタビュー】究極の禁煙カフェ、MODeL Tはこうして生まれた

立川のあちゃにいたっては、これこそ「お金があっても作れない」空間の代名詞だろう。時間と人間によって作られた場所である。

Screenshotコーヒーとカレーのお店「あちゃ」|隠れ家喫茶に迷い込む

お金や道具、資材がなく、ある意味「仕方なく」頭を振り絞る。その結果、思わぬ創意工夫がなされ、唯一無二の店ができあがるのだ。

 

独特の「隙」がさらなる魅力に

もちろん、これらのお店が「お金がない」といってしまうのはいささか失礼である。

だが、やはり大手のチェーンや、企業が完璧なコンセプトで複数店舗を展開している様な、そんなお店よりは資金力で劣るだろう。

その結果、上で挙げた様な「創意工夫」が生まれるのだが、そこには独特の「隙」も生まれる

完璧でないからこそ、それぞれのお店で、これまた「独自の」隙ができるのだ。

わたしには、その隙も不思議と魅力的に見える。女性と同じであろう。少し、隙があるぐらいの方がいい。

 

おわりに

いままでモヤモヤしていたものが、やっと晴れた。

こういった個人経営系のお店が、大資本に真っ向勝負を挑むのは難しい。無謀ですらある。

もちろんそれは、それぞれのお店が一番よくわかっていることだ。だからこそ、独自のスタイルで戦っている。

わたしが紹介することで、少しでもお手伝いになれば嬉しい。手伝いになれる様、地道にこのブログを育てていこうと思う。

さよならを言うのがこんなにもつらい相手がいるなんて、ぼくはなんて幸せなんだろう。さようなら!

 

 

煤渡(@sswtr_in_cafe)

 

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