chay『あなたに恋をしてみました』の歌謡曲テイストが心地良すぎる

ドラマ主題歌で、久しぶりにこんなにワクワクした。

今期の月9「デート〜恋とはどんなものかしら〜」主題歌、chayさんが歌う『あなたに恋をしてみました』である。

 

chayさんといえば、大きな話題となったあのテラスハウスにて「まいまい」の愛称で親しまれ、敵も味方も多数作り、2014年3月に卒業。

いわゆるギター女子として、また現在では雑誌CanCamの専属モデルとしても活躍している。

 

聴いてもらうのがてっとり早い

そんなchayさんの新曲、ときめき満天である。とりあえず聴いてみてほしい。

 

無条件にワクワクし、身体を揺らしたくなる。これを聴いて何も感じない方は疲れ過ぎだ、少し休みたまえ。

 

さて、そんなワクワクを生み出しているポイントが「60sサウンド」である。

またサウンドは60'sポップスになっており、キュートなchayのキャラクターにぴったりのレトロで可愛い曲調がドラマの舞台、横浜の風景ともぴったりシンクロしてドラマを盛り上げる事間違いなし!!

- WARNER MUSIC JAPANより -

60sサウンドとはつまり、1960年代ごろのサウンドのことだ。当時の歌謡曲や、アメリカンポップスなどに漂う、独特のキラキラ感。わたしも大好きである。

そんな古き良きテイストと、現代のJ-POP的な要素が、心地よいバランスで両立している。

 

知らなくても懐かしい

ビビっときた方は、是非とも60sポップスを漁ってみてほしい。代表的なものをひとつ挙げておこう。

 

60年代といえばこれ、The Ronettes(ザ・ロネッツ)である。もしくは、そのプロデューサー「フィル・スペクター」の名前で、いろいろと聴いてみるのもいい。

ところで、例えば二十歳以下の若い人たちは、このchayさんの曲を「なんだか懐かしい」と感じるのだろうか。

わたしもそうだが、60年代をリアルタイムでは経験していなくとも、なぜか懐かしいと感じることがある。不思議なものである。

 

作曲者を知って納得

今回の曲だが、初めて聴いた時に正直「そんな馬鹿な!」と思った。chayさんはギター弾き語り、シンガーソングライターとしてのイメージが強かったからである。

この曲調を聴いてすぐさま、「本人が作曲したはずがない。もし自作曲だとしても、アレンジかプロデューサーが他にいるはずだ」と思った(失礼)。

 

そんな訳で調べてみたのだが、名前を見て納得。作曲と編曲、そしてプロデュースを多保孝一さんが担当しているのだ。

名前を見てもピンとこないかもしれない。だが、Superflyのデビュー時にメンバーとして、ギターを弾いていた方だと言えば、思い出す方も多いのではないだろうか。

デビュー後にSuperflyを脱退、今は作曲やプロデュースなどに専念し活動している。60〜70年代の洋楽からの影響を、強く感じる作曲家である。どうりでな!と思ってニヤニヤした。

 

ご本人のブログに、今回の楽曲制作について、そしてその60sサウンドの秘密について書かれている。

少しマニアックな話だが、バイオリンベースや66年製のデラリバ(ギターアンプ)などを使い、かなりこだわってサウンドメイクされた様だ。なんと楽しそうなことか。

参考:月9主題歌「あなたに恋をしてみました」/chay|多保の戯言

食品などではよく言われるが、作り手の顔や制作の裏側などを知ると、作品をより深く理解でき、また違った楽しみが生まれるものである。

 

おわりに

それにしても、テレビの主題歌でこんなにときめくとは思っていなかった。侮れないものだ。

ちなみにこの月9ドラマ、オープニングには本物の60年代歌謡、ザ・ピーナッツの「ふりむかないで」が使用されている。62年発売の楽曲だ。

当時、本曲および後続曲の「恋のバカンス」、「ウナ・セラ・ディ東京」 等は一部では”無国籍歌謡”などと揶揄されたりもしたが、日本のポップス界では、外国曲に日本語の訳詞を載せた「カバーポップス」が主流だった時代に、今日の「J-POP」へと繋がる日本オリジナルのポップスの幕開けを告げることになった。

- Wikipediaより -

この曲がなければ、今日のJ-POPは生まれていないかもしれない。まして、60sとJ-POPの融合など、ありもしなかっただろう。偉大な、そして素敵な一曲である。

 

あなたも、知るはずのない60sサウンドに懐かしさを感じ、踊ってみてはいかがだろうか。

さよならを言うのがこんなにもつらい相手がいるなんて、ぼくはなんて幸せなんだろう。さようなら!

 

 

煤渡(@sswtr_in_cafe)