新宿カールモールでPAをやる時に考えていること その二

新宿カールモールでPAをやる時に考えていること その二

ご機嫌よう、煤渡(@suswatari88)です。

わたしが新宿のライブバーカールモールでPAをやる時に考えていること。今日は前回の記事の続きといきましょう。

今回は、演者によって結構派手に音量変えてますという話。

 

お客さんが聴くのは“生音+スピーカー”の音

カールモールは、お客さんの目の前で演者が演奏します。フロア自体もさほど広くはありません。

そのため、お客さんには生音が結構聴こえるんです。歌声やアコギの音など、演者が鳴らした生音が直接聴こえる距離にお客さんがいます

つまり、カールモールのお客さんは、その生音とPAが出力するスピーカーからの音の両方が聴こえている状態なんです。

通常ライブハウスでお客さんが聴くのは、もっとスピーカーからの音がメイン。少々事情が異なるんですね。

 

演者の音量が大きく影響する

するとどうなるか。演者側の音量(生音)が、全体に与える影響が大きくなります。

客席で聴くのに快適な音量を100としましょう。単位はただの例えです。

前述の様に、カールモールでお客さんが聴くのは生音+PAなので、つまり「生音+PA=100」になればちょうど良い音量だということですね。

ですが、生音の音量は演者によってかなり異なります。同じアコギ弾き語りの人でさえ、そのスタイルによって全然音量が違います。当然ですね。

 

ですので、合計100を目指すにはPA側で音量の調整が必要になります。

合計100になれば良いので、生音50で歌い演奏する人なら、PAも50。生音70の演者ならPAは30。生音が40ならPAは60。

となるはずですが、実はわたしはピッタリそうなる様には調整していないんです。

 

ちょっと過剰に音量を調整してる

感覚値でしか話ができず申し訳ないんですが、結論から言うと“生音70のときはPAが20〜25・生音40の演者ならPAは65〜70”ぐらいで音を作っています。

つまり、生音が大きめの時はスピーカーの音をより小さめに、逆のときはスピーカーの音をより大きめにしているんです。

 

これは、演者の音楽性により寄り添うために、ある意味PAとしての「演出」であると考えて行っているものです。

もちろん音量だけで音楽性を括ることはできませんが、生音が大きいタイプの場合、その生音自体をお客さんに体感・体験させる方が、より演者の魅力が増すことが多いと思うんです。

よって、お客さんがスピーカーの音を聴いていることを意識しすぎない様に、あくまで生音を後ろから支えるイメージで、あえてスピーカー音を抑えて音作りしている訳です。

一方、生音が小さめのタイプにおいては、ウィスパーなはずの音が少し過度に増幅され、スピーカーからくっきり聴こえるとより楽しいのではないか。耳元でささやかれているかの様な、そんな体験を提供できるのではないか。そう考えて、逆にちょっと過剰にスピーカー音を大きくしています。

どうせプロPAの様なことはできないのだから、杓子定規に音を整えようとするより、この方が面白い。そう思って音を作っています。

 

おわりに

今回お話ししたことは、場合によっては前回の話と相反することもあります。

その都度どちらをとるか、何を優先するか考えながら音を作る。これが結構楽しいんですよね。PAハマりそうです、何かあればお手伝いしますのでご連絡ください。

さよならを言うのがこんなにもつらい相手がいるなんて、ぼくはなんて幸せなんだろう。さようなら!

 

 

※その一はこちら

Screenshot新宿カールモールでPAをやる時に考えていること その一