アミューズへ移籍!メジャーの階段激走中の星野源が語る「メジャーに合わせる」ということ

ご機嫌よう、煤渡(@suswatari88)です。

昨年には武道館公演、横浜アリーナ2DAYS公演を行うなど、気付けば大人気の星野源さん。

年末に発売された書籍「星野源雑談集1」の中で、計12人の様々な方と雑談しています。

読んでみると意外と真面目に、興味深い話をしていました。今回は、この中から少しだけ紹介します。

 

メジャーに合わせることは、自分の枠を越える作業

「あるあるネタ」でおなじみ、レイザーラモンRGさんとの雑談。

テレビ番組「リンカーン」で初めてあるあるネタを披露し、その後先輩芸人のラジオで無茶振りされ続け、今の「あるあるネタ」が生まれたという話が出ます。

その後のやりとりが面白い。少し長いですが、引用させてもらいます。

星野 そういう過程は大事ですよね。最初から自分の思い通りじゃなくて、例えば今の話だったら「『リンカーン』の枠に合わせて」がんばることとか。「メジャーなものに合わせるな」って言う人もいるけど、それって自分の枠を越える大事な作業だと思うんです。

RG 凄くわかります。僕にとっては新喜劇もそうでした。

星野 抵抗感のある場所に突っ込んだり、強大な枠に合わせてみたりするのって、自分にとって成長のチャンスでもあるんですよね。そこをクリアして、なおかつ自分の面白いと思うことをやりきれたら、一人でツッパるより何倍も難しいけど、何倍もかっこいいと思います。

 例えばテレビの音楽番組で歌うのって基本的に2分半までって決まりなんです。でも出て歌ってみると、次は2分半に縮めても伝わる曲を作ってみようとか、そういえばビートルズは2分半に全部詰め込んでるなとか、そういうことに気付くんです。

RG お笑いで言うと、俺たちはネタだけで勝負するんだってこもってネタを作るのは、一見大変そうだけど楽なんです。外に出て普段あまり会わない人と会う方がしんどいですもん。こもってネタ作りしてる人は逃げてると思うんですよね。

星野 それ、凄くわかるなあ。何かに真摯に向き合ってる振りをして逃げてるんじゃないかって。

RG 自分の好きなことばかりやってても広がらないし、可能性を持っていてもそこで終わっちゃう。無理矢理リングに上げられることで、自分の違う魅力に気付くことがありますよね。

星野 アンダーグラウンドな場所でアナーキーでいること自体に魅力を感じてしまう人は、実はアナーキーではないと思うんです。それを「アナーキーだろ?」って主張する人を見ると「もう、バカ!」って(笑)。テレビみたいにパブリックな場で『マンピーのG★SPOT』を歌ってる桑田佳祐さんの方が何倍もアナーキーじゃないですか。(ビート)たけしさんやタモリさんもみんな見慣れてるだけで本当はとんでもないことをしてる。(後略)

あえて何かしらの枠に合わせてみることで、成長のチャンスになる。まさに成長の真っ只中にいる源さんが言うと、説得力も増して聞こえます。

 

枠の中で好きな様にやってみたら?

枠に合わせてみる、というと「なぜそんな我慢をしなければいけないのか。自分は好きな様にやる」と思いますよね。

つまり、あなたが言いたいのは「枠に合わせる=自分の好きな様にできない=我慢」ということだと思います。

ですが、よく考えてみてください。本当に、枠の中では好きな様にできないのか。それは、単なる思い込みなのではないか。

 

上の引用でも「枠に合わせることをクリアしつつ、自分の思う様にやりきれたら何倍もかっこいい」と、源さんが語っています。

あくまで枠の中で、自分の好きな様にやってみる。もっと言えば、一度あえて枠の中に入り、その枠をぶち壊すぐらいの勢いで、自分の思う様にやってみる。

その方がより成長できることは、簡単に予想がつきますよね。「枠に合わせてみるのが成長のチャンスになる」とは、そういうことなんです。

 

おわりに

引用部分ではそれらしく真面目な話をしている二人ですが、直前までは「ブラジャーの外し方」について真面目に語り合っていました。阿呆です。

この本、源さんが初対面の人との雑談で、徐々に打ち解けていく様が文面から見て取れたりもして、なかなか面白いですよ。「雑談の中に本質がある」としてまとめられた、のんびり楽しめる一冊でした。

さよならを言うのがこんなにもつらい相手がいるなんて、ぼくはなんて幸せなんだろう。さようなら!